強度行動障害で思うこと12
イライラしたい、怒りたい、
その怒りを爆発させたい。
叩いた音や痛みの感覚を求めたい。
そういう場合の行動障害を
環境調整だけでなんとかしようというのは
難しいのではないか?
叩いていい物、
壊していい物を準備することは
手段の一つではあるのだろうけど、
あまり現実的ではない。
本人が、そこに目を向けられるか。
代替えで済ますことができるのか。
好ましくない行動は
まずはじめに本人の観察が不可欠。
時間や前後の状況、
寝不足や空腹などの生理的なもの、
場所、気温、周りにいた人、音などの環境。
本人の行動や、パニックの時間。
育ちの過程で思い当たること。
好ましくない行動=環境調整
ではなく、まず観察。
理由の精査を
してほしい。
環境さえ整っていれば、
行動障害は「減る」かもしれないが
原因がそこになければ、
「ゼロ」にはならない。
減ればよいのか。
好ましくない行動は、
できれば「ゼロ」であってほしい。
誰だって、物を壊されたり
暴力を振るわれたら
1回でも嫌だろう。
わたしは、嫌だ。
今は、強度行動障害は環境調整で
"減る"
と言われ、何でもかんでも
「環境調整」が先に来ている気がする。
安易に「環境」のせいにしすぎていないか。
感覚刺激としての怒りをということに
早く気づいていれば、
と、私は少し悔やんでいる。