強度行動障害で思うこと①
厚生労働省のホームページより、
強度行動障害とは、
「家庭で通常の育て方をして、
かなりの養育努力があっても、
著しい処遇困難が継続している」
と書いてある。
ASDの支援、特に行動障害を減らす支援としては
視覚的支援や
見通しがつき楽しいことが待っている
スケジュール。
動線がわかりやすく、快適な環境。
不快なものを減らすための工夫。
イヤーマフや服の素材の統一など。
こんなことで行動障害が落ち着くなら、
それは強度行動障害ではないのでは?
こんなことをしても予防にすらならない。
余計に刺激になって
物を壊したり、自傷がひどくなる。
先の見通しが、全て楽しいことでないと
他害が起こる。
スケジュール化しても
思っていた時間ではないと、時計を壊す。
音への過敏さがあって
イヤーマフや耳栓を用意しても、
それ自体が感覚過敏になってしまったり
つけるのを忘れて、
忘れたことが許せなくて
物に当たり散らす。
視覚的にわかりやすくすると
こだわりがどんどん増える。
「かなりの養育努力があっても」
どうにもならないのが
強度行動障害。